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1D3 の件 - 徹底モードその1

1D3 の暗所合焦精度の件で、キヤノンから受けた説明

『測距輝度範囲とは、”いかに暗い場所で合焦出来るか” でなく、”合焦した場合、どの程度の暗さまで精度を保証できるか” を示したものです』

について。。。



そう言うのなら、それを検証してやろうでわないかぁ~!(T□T )アアァ←余韻

で、まずその前に、↓のエントリに載せていた 1D3 と 5D の比較画像についてなのですが、実はコレ、ブログに書いた後で 『コレは公平な比較にならない』 ・・・という要素が一点あるコトに気が付きました。 これらどちらも、全て ISO1600 で撮っているのですが、根本的に 1D3 の方が新しい=高感度ノイズに強いため、ISO1600 を使った時点で AF 云々に関係なく 1D3 の方がキレイな絵になります。

具体的に言いますと、普通、高感度になるホド高感度ノイズが増え、高感度ノイズが増えるほど画像そのもののシャープさが損なわれる傾向があります。
で、1D3 の場合、高感度画質自体が根本的に 5D よりも良いモノだから、ISO 感度を上げるホド、デフォルトでシャープネスが強まるような画調になる という特徴があります。

つまり高感度で撮るほどに、AF 精度が同等であっても 1D3 の絵の方がピントが合っているように見えるコトになります。

そこで、冒頭のキヤノンの言い分を検証する意味を兼ねて、-1EV の条件で比較テストをしてみました。
使用したレンズは 50mmF1.4 で、それぞれ、『ISO100 の設定で絞り優先モード F2 にして、その状態でシャッター速度が8秒になるように照明を調節する』 という条件を作ってテストしてみました。 もちろん三脚使用。
↑この条件が -1EV です。 ISO100、F2 で8秒。。。 コレだけでだいたいお分かり頂けるかと思いますが実際かなり暗いです。。。

で、それぞれ、その条件で AF させて撮影したモノを等倍切り出ししたのが下の画像です。
1D3 の件 - 徹底モードその1_d0110849_201232.jpg
△5D の画像
1D3 の件 - 徹底モードその1_d0110849_204727.jpg
△1D3 の画像
つまり、ISO が 1600 でさえなければ、画像処理の優劣ハンデ無しに本来の暗所 AF 性能だけの比較になって、決して 5D の暗所 AF 性能が悪いワケではないコトが分かります。。。(最初からこうするベキでした)

で、この条件で、それぞれ1枚撮る毎にレンズのピントリングを回して大幅にピントを外し、そのピントが外れた状態からもう一度 AF をやり直して撮る・・・ という作業を、5D と 1D3 それぞれに15回づつ繰り返してみました。

つまり、キヤノンの

『コレは ”いかに暗い場所で合焦出来るか” でなく、”合焦した場合、どの程度の暗さまで精度を保証できるか” を示したものです』

という言い分が本当なら、その ”保証値” とやらが暗所側 -0.5EV の 5D より -1EV の 1D3 の方が、平均結果が良くなって然るべきハズです。

トコロが。。。

わたし的に、『まあ、これなら ”ピントが合ってる” と言って OK の範囲だよな~』 ・・・と思える結果が、5D の方は12枚あるのに対して 1D3 の方は6枚しかありません。。。(ーー#

ちなみに、それら15枚の中で最も ”外している” 写真が以下の通りです。
1D3 の件 - 徹底モードその1_d0110849_2355036.jpg
△5D の最大ハズレ画像
1D3 の件 - 徹底モードその1_d0110849_2395769.jpg
△1D3 の最大ハズレ画像

・・・この件、どうやら徹底的に深入りするコトになりそうです。。。

by land_walker | 2007-09-29 03:05 | /旧:ホトぶろぐ 1st Editon