シャマルウルトラ ・ WH-6700 ・ RS61 (+レーシング3) 比較インプレ
ご他聞にもれずフルクラム・レーシングゼロとかなり悩んだのだけど、これらホイールの ”剛性” が具体的にどの程度のモノなのか、その辺のコトが全く想像もできない状態で、あんまりガチガチに硬すぎるのも困るよな~ とか思いながら、ネット上の評判で ”やや柔らかめ” と言われているシャマルの方にしてみた次第です。
・・・で、
結論から言うと、結局、後に ”フルクラム・レーシング3” も買うコトになるのですが、とりあえず、今手元には、お借りしている RS61 も含めて以下の6本のホイールがあり、それぞれタイヤ・スプロケを付けてクイックシューも含めた実測値を重い順に並べるとこのようになります。
で、そもそも、このインプレを書こうとしている僕自身がどの程度のレベルかと言いますと、いつも自分自身の成長を計る目安としている 『25.2km』、『16.5km』、『7.1km』 の3つのコースがあるのですが、その内、以下のような ”7kmコース” を自分なりにタイムトライアルみたいなつもりで走ってみて、”カルマ+RS10” の組み合わせでだいたい以下のような印象となるレベルです。
(1) 約1~2%の微下り。 あまり脚を使わないよう 30km/h を下回らない程度で走れればOK。
(2) ちょっと図がおかしいのだけど、約200mの2%程度の微上り。 ちょっと頑張って(1)のペースを維持して
頂上を通過できればOKな感じ。
頂上を越えても下りきったトコロに信号があり、尚且つそこで90度曲がるのであまりスピードは出せず。
この先の上り基調に向けて脚を温存する方向で、ここも 30km/h 程度で走れればOK。
(3) 約300m、3%程度の上り。 最初の内は 29km/h くらいで頑張るも終盤は 24km/h くらいまで落ちる。。
(4) 約500m、1~2%程度の上り。 結構キツいけど何とか 26km/h くらいで頑張る。
(5) 約300m、5~6%の上り。 かなりキツくて 15km/h 程度で上るのが精一杯=3
(6) 5 を上り切った後に続く2%程度の上り。 24km/h で頂上通過できれば上出来。
(7) 約1.2km、ほとんど平坦だけど極微小な上りとなる区間。 脚使い果たしました感を漂わせつつナントカ 24~25km/h くらいで頑張る。
(8) 1~2%の下りでひたすらモガく。 最高速はここでマークされる。
・・・と、だいたいこんな程度のレベル (TTA; で、以下に出てくる ”高速域” とわ 『35~40km/h』 程度を指します(T▽TA;なんと速い。。
で、田舎なので深夜はほとんどクルマも通らず信号も点滅に切り替わる箇所が増えるものの、それでも最低3~4回は信号で停止するコトになり、カルマ+RS10 での最高記録が平均速度 27.5km/h 、、、という状態からのインプレです。
で、とりあえず実際に走ってみて、”数値的な結果” は以下のようになりました。
※ちなみにちょっとワケあって全てフラットペダルで走っています。
ご覧のように、僕にとっては、平均速度も最高速度もシャマルは一番にはなりませんでした。。
なお5月6日のレーシング3ですが、実はこの日買ったばかりだったのが、いきなりフロントハブでかなり大きめの ”ガタツキ” が出て、一旦玉当たり調整をしてみたものの今度は ”ゴリ付き” が収まらなくなり、原因が分からないままとりあえず試しに走ってみたモノです。。(;_;)
ちなみにこのゴリ付きは翌日分解調整してみると直ったのですが、、、どうやらベアリング部分に被さっている ハブリップシール か、あるいは玉押し部品を押さえている、切り込みの入った アルミ製部品 か、このどちらかが微妙に傾いた状態のまま組み上げられていて、それを一旦目いっぱいに締め付けたコトでガタツキは解消されたものの、今度は逆に傾いたまま引っ掛かってしまって緩めても緩まなくなっていた、、、という症状だったような感じです。。
余談ですが、とりあえずシャマルもレー3も同じハブリップシールが使われているようなので、
で、インプレの続きですが、数値で表れる部分以外の、”乗ってみたフィーリング” 的な部分について。。
▼剛性感について
そもそもコレが僕にとっての最重要要素だったのですが、、、初めてシャマルに乗ってみた時は 『・・・WH-6700 との違いが良くワカラン。。』 という感じで、正直なトコロ期待はずれ、、、というのが第一印象です (ーー;。。
コレら手元にあるホイールの、それぞれ
R3 >= RS61 >> アクシウム >> シャマル ・ WH-6700 > RS10
ごく単純に ”硬いか柔らかいか” で2つに分けるとすれば、僕の印象では レーシング3 と RS61 が ”硬い” となります。 ※ちなみにアクシウムは ”硬め” となります。。
もっとも、ヒトコトに剛性と言っても自転車ホイールには 『タテ剛性』、『ヨコ剛性』、『駆動剛性 (回転剛性)』 の3つがあるそうで、今の僕に感じられるのは基本的に ”タテ剛性だけ” なのデスが、、コレは手やお尻に響く衝撃の度合いから判断しているモノで、同じ速度で同じ悪路?を通過した時に受ける印象で比較しています。
ただ、素人考えなのですが ”タテ剛性” と ”駆動剛性” はかなりの割合で比例するような感じで、タテ剛性の高いホイールほど、ペダルを踏んだ時のキビキビ感も高いような印象を受けました。 正直、僕的に乗っていて楽しいと感じるのはコチラです。
『ヨコ剛性』 については、、、なんと言うか、”ガシガシ踏んでグイグイ登るダンシング” が出来る人にとっては重要且つ感じ取れる部分カト思うのデスが、僕のように ”ヘロヘロ踏んでフラフラ登る立ち漕ぎ” しか出来ない状態ではあまり重要でもなく感じ取るコトもできません(T▽T;。。
▼重さについて
物理的な ”質量” という意味では上の表やカタログデータが全てだと思うのデスが、、、自転車ホイールの場合、これもヒトコトに ”重さ” と言っても、走行シーンと使用者の力量等の兼ね合い次第で、それがプラスとなる場合もあればマイナスに作用する場合もあるような気がします。
極めて単純に ”平地を走る” 状態で考えますと、
・軽いホイールほど漕ぎ出し加速が良く、重いホイールほど漕ぎ出し加速が鈍くなる。
・同じ速度で走ろうとする場合、軽いホイールほど慣性が小さいので減速しやすく、重いホイールほど慣性が大きくて速度を維持しやすい。
・・・と、言えると思います。
また、仮に総重量が同じであったとしても、ハブ周りが重いかリムが重いかで、走行感がかなり変わってきます。
で、登りの傾斜が強くなってくるほどに、物理的に考えれば軽いホイールほど少ないエネルギーで楽に上り続けられるコトは間違いないように思えます。
つまり、
・平地では重いホイールほど速度を維持しやすく、
・上りでは軽いホイールほど楽に走れる
・・・と言えるワケですが、ではその ”平地” と ”上り” の境界線は、具体的に何%くらいの斜度で何mくらいの距離を指すのでしょう?
例えば、斜度2%くらいで数キロほど続く長い上り坂があったとして、
・2%の傾斜だったら200mくらいの距離までなら平地同様の感覚で走れるけど、300mを超えるあたりからバテてきて、
400mを超えると明らかに速度が落ちる。。。 (T▽T; ←
という人もいれば
・2%程度だったら、2kmくらいまで平地同様に楽々走れる
という人もいると思います。
要するに、同じ2%でも前者にとってはそれは紛れもなく 『坂道』 であり、後者にとっては 『平地同然』 ということになるわけですが、つまりこの辺りが、人それぞれの ”筋力” とか ”持久力” との兼ね合いによって 超大幅 に評価が変わってくる部分のように思えます。
とりあえず、今の僕が、7km程度の距離のこんな高低図のルートを走った場合、それぞれのポイント毎に ”速度を維持しやすい = 僕的に乗ってて楽しい” 順に並べてみると、以下のような印象となります。
(1) 約1~2%の微下り。 あまり脚を使わないよう 30km/h を下回らない程度で走れればOK。
RS61 >>> R3 ・ アクシウム > シャマル ・ WH-6700 ・ RS10
RS61 だと 35km/h を下回らないイメージで走れました。
下りでは重い方が慣性で進めるためか、ホイールの軽さはあまりプラスに作用しない印象。
(2) ちょっと図がおかしいのだけど、約200mの2%程度の微上り。 ちょっと頑張って(1)のペースを維持して
頂上を通過できればOKな感じ。
RS61 >>> R3 > シャマル・WH-6700 > アクシウム > RS10
まだ脚が残っているためもあり、(1)とほぼ変わらない印象で走れました。
(3) 約300m、3%程度の上り。 最初の内は 29km/h くらいで頑張るも終盤は 24km/h くらいまで落ちる。。
R3 >> シャマル・WH-6700 > RS61 >> アクシウム > RS10
やはり上り基調になると、『ホイールの軽さ』、『剛性の高さ』 が有利に作用する印象です。
R3 では終盤でも 28km/h が維持できていました。
(4) 約500m、1~2%程度の上り。 結構キツいけど何とか 26km/h くらいで頑張る。
R3 >> シャマル・WH-6700・RS61 >>>> アクシウム >> RS10
(5) 約300m、5~6%の上り。 かなりキツくて 15km/h 程度で上るのが精一杯=3
R3 > シャマル >>> WH-6700・RS61 >>> アクシウム > RS10
R3 とシャマルで今までにない速度感で上れて、特に R3 では 22km/h で上れました。
(6) 5 を上り切った後に続く2%程度の上り。 24km/h で頂上通過できれば上出来。
RS61・R3 > シャマル・WH-6700 >>> アクシウム >> RS10
5を上り切ったトコロに信号があって、これに掛かる・掛からないで脚の回復度がかなり異なります。
RS61 と WH-6700 で信号に掛かってしまい、RS61 は 28km/h で通過。
(7) 約1.2km、ほとんど平坦だけど極微小な上りとなる区間。 脚使い果たしました感を漂わせつつナントカ 24~25km/h くらいで頑張る。
RS61 >>>> R3・シャマル > WH-6700 > アクシウム >> RS10
6を 28km/h で通過して下りに入ったこともあり、その勢いで RS61 だけ別格の印象。
速度維持のしやすさも加わって 30km/h オーバーで走破。
ただ、R3 とシャマルも、シンドかったけどナントカそれに近い速度で回せました。
(8) 1~2%の下りでひたすらモガく。 最高速はここでマークされる。
R3 ・ WH-6700 > シャマル ・ RS61 ・ アクシウム >>> RS10
RS61 が意外と伸びず。。 逆に WH-6700 と R3 が予想以上に回せた印象でした。
で、総合的に見ますと、
R3 ・ RS61 >> シャマル > WH-6700 >> アクシウム >> RS10
という印象です。
シャマルと WH-6700 ですが、結果としてのタイム的には20秒ほどの差が出ているのですが、でも実際に乗っている最中の ”乗り味” とか ”加速感” とか、そういう辺りの印象的には、正直、今の僕にはほぼ全くと言えるほど違いが感じ取れないです。。。まさに (T▽T; ←に真珠。。。
・・・なんと言うか、たぶん何事にしても同様な気がするのですが、機材の性能の違いって、ある程度以上の上級者にならないと活かせない場合が多いですね。。 逆に言えば初心者レベルの間は何使っても一緒とゆーか。。。
たぶん、今の僕はせいぜい▲の辺り。。。ゴルフで言えばハンディキャップ30前後で100切りが目標の初心者ってトコでしょうか。。
一方、タブン ”リム周りが重めのバランス” になっているためか RS61 だけ他のホイールとは性格が異なる感じで、平地~微上り・微下り 区間での速度維持のしやすさは特筆モノだと思います。 一旦スピードに乗ってしまえばほとんどチカラを掛けなくても速度が落ない印象があります。
実際、(7) の平地区間で始終 30km/h 以上を維持できたのは RS61 だけでした。
シャマルや WH-6700 と比べると重量的には重いのだけど、500m くらいまでの上りだったらチカラを逃がさない剛性の高さだけでナントカ上り切れるような印象で、トータルとしての ”楽しさ” は相当に高いです。
ただ、yoshi さんや toyo さんにご一緒させて頂いた地元の ”牛滝山” のように、延々と5kmホドも上るようなルートでは、やはり重さがネックとなって結果的に軽い WH-6700 の方がタイムもヨカッタので、『RS61 があと100g軽ければ今の僕的には理想的なのに・・・』 と思ってレーシング3を買ったのデスが、、、でもやっぱり RS61 の独特の走行感は印象的です。
トモアレ・・・なんというか、とりあえずタイヤやスプロケは横に置いといて、”ホイール単体のカタログ重量” 的な部分だけで見てみた場合、今の僕個人的には以下のような印象となります。
●1800g ~後半 / RS10 ・ アクシウム
上りはかなりキツくて、牛滝山を足を着かずに登れる自信無し (TT;。。
ゼロスタートは重く、自分なりの巡航速度までなかなか上げられない。
でもある程度の脚ができると、低いレベルなりに平地~微上りでの巡航は比較的楽になる印象。
ただ、最高速度を狙いたい場合、空気抵抗とホイールの重さので回し切れる限界が低い感じ。。
トータルとしてサスガにちょっと重すぎな感じ。。
ただし、高速域での巡航性は RS10 よりアクシウムの方が1ランク上な印象。
●1700g 台 / RS61
上りはキツイけど、1900g 近い鉄下駄よりはかなりマシ。 ナントカ目いっぱい頑張って、ヨロヨロ蛇行しながら足を着かずに牛滝山を登れる印象。。
ゼロスタートも重いけど、これも 1900g 級の鉄下駄よりは少しはマシ。
ただ、一旦巡航速度まで達すれば、平地~微上り・微下りでは一番楽に走れる。
でも最高速度を狙いたい場合、ホイールの回転慣性より空気抵抗の中での重さの方がネックになる感じ。。
●1600g 台 / レーシング3 ・ WH-6700
上りで少しは楽に感じられて、ナントカ蛇行せずに牛滝山を登れる。
ゼロスタートも少し速くなったかな? と思うことができる。
ただ、巡航速度に達してからの速度維持は、回転慣性より空気抵抗の方が強まってくる印象で、”速度を落とさないための努力” が必要と
なってくる感じ。。
ただし、一瞬だけだけどもがいて最高速をマークできたのはの辺り。
●1500g 台~以下 / シャマルウルトラ
上りはサスガに軽く感じられる。 (ただ牛滝山を登ったコトなし)
ゼロスタートも軽く、一瞬、自分が速くなったかのように錯覚するコトができる。
ただ、巡航速度に達してからの速度維持には ”速度を落とさないための努力” がより一層必要となってくる感じで、最高速度を狙いたい場合も
ホイールの回転慣性が空気抵抗に負ける感じて期待するホド伸びない印象。。
正直なトコロ、高速域では何となくタイヤが地面にへばりついているような重さが感じられて、ブレーキが擦ってるのか? と確認してみたホド。。
で、”硬いか” ”柔らかいか” のフィーリング的な印象については、
●長距離を走る場合は、柔らかめのホイールの方が ”結果的に” 楽に・速く走れる場合が多いような気がするけど、
●せいぜい50km程度までの範囲で ”スピード重視系の乗り方” をしたい場合は、硬めのホイールの方が ”結果的に” 向いている (カモ)
・・・と、言えるような気がします。
あくまでも個人的な勝手な憶測なのですが、上り ・ 下り ・ 平坦 がほぼ均等に含まれた比較的短距離なコースを走る場合、ホイールは ”とにかく軽けりゃソレで良い” というモノでもなく、『”筋力・瞬発力” に自信のある人は若干重めのホイールでトルク系寄り』、『”心肺機能・持久力” に自信のある人は若干軽めのホイールでクルクル系寄り』 で走る方が、結果的 ・ 総合的には速く走れる・・・ ような気がします。。 で、その重め軽めの境界線が僕の場合 1600g あたり、、、というコトかと。。
ただ、コレら全てをひっくるめて一番肝心なコトは、
『機材がどうあろうと、結局、絶対能力の高い人の方が、強くて速い!』
・・・という 至極当たり前のコト で、、、仮に僕が、今考えうる最高レベルの機材を組み合わせて走ってみたとしても、『ノーマル状態のマドン4.7 を駈る yoshi さん』 や 『アクシウムで牛滝山を登る toyo さん』 に 1mmたりとも歯が立たない とゆーのが現実で (T_T; 特に牛滝山ナド 500m も登らない内にアッサリ視界から消えてしまいます。。
なんとか頑張って走り込んで、せめてご迷惑を掛けずに着いて行ける程度にはなりたいモノです。。。(ーー;
★小形強力 LED ライト★
手のひらサイズの強力 LED ライト。
”自転車専用” というワケではないのですが、かなり強力で照度調整も可能な小形 LED ライト。
夜間走行時のパンク修理など、一本あれば何かと便利です。
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SHIMANO WH-RS61
剛性が高く反応性が良いホイールです。
WH-6800 と比べると総重量は重めですが、その分平地~微登りの巡航で速度が
落ちにくい印象です。
チューブレスタイヤ対応。
SHIMANO WH-6800
改めてコストパフォーマンスの高さが認識されます。
チューブレスタイヤ対応。
by land_walker | 2014-05-12 00:18 | ◎趣味の徒然メモ