ジンバルベア☆動画撮影用スタビライザージンバル - (株)井口機工製作所
で、それ以降、だんじり撮影でテスト使用させて頂いていたクリーンルーム用ボールベアを、M2 ネジから M3 ネジに加工し直して使っていたのですが、、、
なんと! 井口機構さんの技術者の方がたまたま上の動画をご覧下さったそうで、僕がこの度お世話になっている大阪支店の西村さんを通して、
小滝さんと仰る、井口機工の中でも専用の研究・製作室をお持ちの最高クラスの技術職人さんとのコトで、そんな方が、わざわざ材質の選定からサイズまで、全てご検討下さったのだそうです。。。( ̄口 ̄;;;
実は僕、この頃には井口機工さんの製品カタログを愛読して図面とか細かな数字を結構覚えていたので、この図の全体形状から ISC-16型 をベースにご提案下さっているのはすぐに分かったのですが、、、でも、確か井口機工さんの製品ラインナップはメインボールに 3/8" か 5/8" を主体としていたハズで 3/4" (6/8") という数値には見覚えがありません。。。 さらに外径 27mm でボール部分が 5.5mm も上に出ている製品にも見覚えがありません。。。
しかし今回頂いたご提案はボールサイズを変更する前提となっていますので、もはや 『仕様そのものの変更』 という次元のお話になります。。
実はこの時、既に ISCS型 に M3 ネジ穴を開ける方向で、POM製とUHMWPE製の2つを西村さんに発注をお願いしていたのですが、でもメーカーの最高クラスの職人さんに、目的とする用途を把握して頂いた上で、素材強度なども考慮して仕様レベルから専用に作って頂ける機会などそうそうあるモノではありません。
ここは 『ゼヒこれでお願いします!』 というコトでご提案下さった内容でお願いしたのですが、一箇所だけ、図面内の寸法から計算するとボールの外縁部分が約 5mm となってボールへの操作テンションが掛けにくくなりそうなので、みどり色の部分を少しでも削って頂ければ・・・ というコトだけお願いしました。 この程度の加工なら、わざわざ職人さんの手を煩わさなくても後から自分でも出来るかと思ったのですが、このキャップ部分の ”厚み” が分からなかったので削れる度合いが僕には分からなかったからです。
で、仕上げて頂いたのがコチラです☆
・・・・・・ (○口○;;;
この形状、井口機工さんの製品カタログでも HP 上でも全く見覚えがありません。。。 つまり ISC-16型 ベースどころか、素材ブロックの削り出し段階から完全オリジナルでわざわざ作って下さったコトになります!
ちなみに外径直径を計ってみると 25mm で、25mm 筐体に 3/4" ボール、5.5mm 突出。 これだったらメインボールへの操作テンションも楽々です☆
何事にしてもそうですが、やはり目的を追求して作り上げられた ”モノ” からは何とも言えない機能美のような何かが醸し出されるような気がします。 今回筐体部分をわざわざ黒い素材で作って下さったのも、恐らくグリップに取り付けた際の全体バランスまで考慮して下さったからではないかと。。。
恐らくこのゴムパッキンをネジのボール端に押さえるコトで、金属ネジが樹脂枠に当って傷が付かないようにして下さっている・・・のだと思うのですが、、、ただ残念ながら、このパッキンを付けるとその分可動角が少なくなりますので、この点はまた自分で考えてみようと思います。
でもこの作品の最大のポイントは
もともと樹脂製ボールベアはクリーンルーム用を目的としているので、よっっぽど長期に渡って継続使用しない限り内部に埃が入るコトなど基本的にありえない、、、というコトが前提となっています。
しかしジンバルとしての屋外使用が目的となってくるとこの辺りの事情が変わってくるので、そこまで見越した上でメンテナンスフリー仕様にして下さったとのコト。。。 もはや僕が想定できていた 『ジンバルに求められる要素』 を遥かに上回る部分まで考慮して下さっているコトになります。
しかも、この内部に使用されているサブボールも小滝さんが厳選して下さった最もクオリティの高いものとのコト☆ 材質はSUS440C(マルテンサイト系ステンレス)で、調べてみますとステンレス鋼の中では最も高硬度を有するモノなのだそうです。
ただ、
最高の技術職人さんが、最初から 『ジンバルとして』 設計して下さり、強度など考慮下さった上でメインボール素材からサブボールの個数まで選定し、機能付加やテストを行った上で ”メーカー” から生まれ出たモノ。
ですのでこれは、”ボールベアをジンバルとして加工したモノ” ではなくて、正真正銘の 『ジンバル』 なのです^^☆
品番などあろうハズもないのですが、もし付けるとすれば井口機工製作所-小滝さんのイニシャルで 『ボールベアジンバルIK-16PV』 という感じでしょうか。 ちなみに大きい方は 『ボールベアジンバルIK-19PP』 です☆
ちなみに右側の方は井口機工さんの既製製品に僕が 手作業でネジ穴加工 したモノです^^;
・・・例によって僕には日曜大工程度の加工技術しかないので、この木製の取り付け部品は小滝さんの作って下さったボールベアジンバルとは全く不釣り合いなのですが。。。(TT;
この取り付け部品もサイズや形状も研究して、いづれはアルミ削り出しくらいのモノを作りたいです。
今回は M6 ネジで強度は十分なので、かなり思い切り振り回しているため内部サブボールの触れ合う音とか聞こえるのですが、普通の使い方をする分には十分な実用性です。
この素晴らしい作品を一日も早く使いこなせるよう、道具として大切に 『酷使』 させて頂こうと思います。
で、ボールサイズ 3/4" の大きい方のジンバルベアですが、コレは MMC で使うには性能がもったいないので、何とかマーリンに装着できないか方法を考えてみようと思います。
※後日 Ver. です
MMCで NEX-5N を使う場合は M3 ネジで十分な強度であるコトが分かっていますので、
【撮影機器・機材メーカー様各位】
動画撮影用スタビライザーのジンバルとして、構造的・性能的に "ボールベア" が最も適していると考えられるのですが、2011年現在、このボールベアジンバル (ジンバルベア) に関して世界で最も高いノウハウを有するメーカーは間違いなく(株)井口機工製作所です。
Photography equipment maker Gentlemen.
It is thought that "Ballbear" is most suitable structurally and efficiently as a gimbal ring of the stabilizer for animation photography.
As of 2011, The maker of "Ballbear-Gimbal" who has the highest know-how in the world is IGUCHI-KIKO Inc. rightly.
by land_walker | 2011-11-10 04:59 | My Documents